天にお日様がふたつダブルで存在すること。ありえないこと、理にそぐわないことのたとえとしても存在して来ました。

☆ 莱莉垣桜文 附註
古くから用いられて来たもので、源平の時代を舞台にした物語などには、安徳帝と後鳥羽帝が並んで天下に存在してることが「天にふたつの日なし、地にふたりの主なし」といったことばなどで表現されます。

『源平闘諍録』巻8上 曰
「悪左府 天に二つの日無し 地に二［ふたり］の主無しと云へり 異国には加様の例［ためし］も有りけるにや」

和漢百魅缶│2025.06.15
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