人間のからだのなかで働いてる虫の一ッで、咽喉[のど]に住んでるといいます。
人間が食べ物の味覚を広くたのしむのを嫌っており、甘いのならば甘いものダケ、すっぱいものならばすっぱいものダケなど、何かひとつの特定の味覚のみを摂りつづけるのを好みます。
☆ 莱莉垣桜文 附註
『正法念処経』巻64 曰
「此虫憎嫉諸味 唯嗜一味 或嗜甜味憎於余味 或嗜酢味憎於余味 或嗜辛味憎於余味 或嗜[酉+咸]味憎於余味 或嗜苦味憎於余味 或嗜[酉+炎]味憎於余味 随所憎味我亦憎之 随虫所嗜我亦嗜之」
和漢百魅缶│2025.06.10
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