しゃか 謝過

しゃか(謝過)

王法をつかさどる治者が「過を謝する道」をとおすこと。具体的には正しい「改元」をすること。

魔王や悪魔たちは、天下の乱れの原因に対しての謝過が正しく行われない状態があれば、天災地異や世の中の混乱を起こして人間たちへの介入理由とすることが出来ます。

しかし、それを示す正しい「改元」が行われると世の中の安泰が約束されて暗躍が出来なくなるとされます。

☆ 莱莉垣桜文 附註
『太平記』などで考え方が深められてる設定で、魔王になった後醍醐帝が「改元がおこなわれる前に退治せよ」と魔界のものたちに武将たちの滅亡させるよう命じてるのは、効果ある改元があると介入が阻害されてしまうからです。

『参考太平記』巻34 曰
「さらば年号の易[かわ]らぬ先に疾々[とくとく]退治せよ」

和漢百魅缶│2025.04.06
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