ざくろ

ざくろ

飛ん出てきた「やまこぞう」などをつかまえて食べてしまう存在。食べ終わった骨は川に捨てます。「じゃくろ」とも。

☆ 莱莉垣桜文 附註
遠州などで唄われる鞠つきなどの童謡にみられるもの。「ざくろ」(じゃくろ)は「あまのざく・あまのじゃく」のようなものの転訛なのかどうかハッキリしません。

中道朔爾『遠州童詞謡集』曰
「山から坊主が飛んで来た 雨降ってすべって川へ落ち 川へ落ちればざくろが把む 坊主はざくろに食べられて 残りの骨は川へ棄てる 棄てた骨はまだある 人々物洗ひに来て 深い方へ行ったらば 骨をくすいで あ痛 あ痛」
「川へ持っていって流せばじゃくろが把む じゃくろ じゃくろ じゃくろ 把みじゃくろ 把んで放せば はなじゃくろ 後に花があるけれど 取らずと思ふたらちょっと落いた」

和漢百魅缶│2025.02.15
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