ひつぎぶね 棺船

ひつぎぶね(棺船)

風も何もない真夜中の海の上を、鉦[かね]を鳴らしながら棺[ひつぎ]を船のように浮かべて進んで行くという死者たち。

「遠い海の極楽」へと向かうために進んで行くのだソウナ。

☆ 莱莉垣桜文 附註
山田野理夫『おばけ文庫 よいさ よいさ』の「棺船」にあるもので、文平という漁師が冬の夜に見たというはなしが描かれてます。野理夫自身が新潟県の柏崎で聞き取りした話として書かれてます。

和漢百魅缶│2024.07.09
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