ほりきんじゅう 保里禽獣

ほりきんじゅう(保里禽獣)

武士たるもの武将たるものは、従者も含めて、いくさに出た先の道中の村々で野生の生き物を手にかけてはいけないと教えられており、そのようなことをしたりさせたりすれば武運が叶うことはないとされてました。

そのような生き物たちは、それぞれの土地の鎮守[ちんじゅ]の使者であるからだと説かれます。

☆ 莱莉垣桜文 附註
戦陣での心得を書いた伝書などに見られる考え方。『兵将陣訓要略抄』によると特定の使姫な生き物・その他の生き物だけに限らず、山林(社木・塚木)についても同様のことが教えられてたようです。「保」と「里」はどちらも村の意味。

和漢百魅缶│2024.04.21
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