かんすがおちる かんすが落ちる

かんすがおちる(かんすが落ちる)

筑前の姫島に伝わるもので、地蔵堂の近くの道では夜中から日の出るあいだの時間帯には「かんすが落ちる」といったことをはじめ、気味の悪い音が響いて来ると言われており、ひとびとから不気味がられてたといいます。

☆ 莱莉垣桜文 附註
「かんす」というのは「鑵子」(お湯をわかせるための金属製の道具)を意味してると考えられます。

この音については、他にも「馬のひづめみたいな音」「割れ竹を転がすみたいながらがらという音」「雨がしぼしぼ降るみたいな音」とも表現されてたようです。

和漢百魅缶│2023.08.19
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