すしやまのおに 須志山の鬼

すしやまのおに(須志山の鬼)

備中の須志山に住んでたという鬼で、里にやって来ては物を奪ったり人を襲ったりしてたといいます。

修業でこの地に訪れてた弘法大師が、鬼に対して悪行をやめるように説得しましたが、鬼は言うことを聞かず、弘法大師に向かって山から何十年も泥を投げつけつづけたといいます。

☆ 莱莉垣桜文 附註
対する弘法大師は弥高山から鬼に向かって石を投げつけてたので、須志山には弘法大師の投げた石が大量にあり、弥高山には鬼の投げた泥がたくさんあるんだと語られてました。

「山に石が多い」ということなどを語る伝説に多くあるはなしの一例で、それが弘法大師にあてはめられたタイプのものだといいます。

和漢百魅缶│2023.04.30
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