いけのめんじゃ 池の雌蛇

いけのめんじゃ(池の雌蛇)

播州加古郡の崎宮神社に伝わるもので、この地にあった池に棲んでたというおおきな大蛇。ひとびとを襲ってまるのみにしつづけてました。

池には夫婦である「いけのおんじゃ」も棲んでおり、共に悪さをしてたとされます。

推古天皇のころ、近くを治めてた長田久須比によって夫の大蛇を退治されて怒り、さらに悪さをするようになりました。聖徳太子がたましいを飛ばして各地のひとびとの苦しみを調査した際に、この悪さを知り、近くに「すさのおのみこと」をまつる神社を建てさせた結果、この地をはなれて海へ去ったといいます。

和漢百魅缶│2023.04.03
Design. Koorintei Hyousen 2023