おつるぶね お鶴舟

おつるぶね(お鶴舟)

むかし、四国に流れ着いた錠つきの「はこぶね」に入ってたという美しいおひめさまで、予州の日振島につきましが、生首を持っていたことから恐れられて海に突き戻されました。

ふたたび島に流れ着いて来たので、怖がったひとびとはこのおひめさまを殺してしまいました。その後、おひめさまの霊がまつってくれとあらわれたので、若宮としてまつられ、特に女のひとをまもってくれる存在となったそうです。

☆ 莱莉垣桜文 附註
箱舟は幅3尺長さ4尺ほど、生首は袱紗[ふくさ]につつまれた男の首だったといいます。

和漢百魅缶│2023.02.16
Design. Koorintei Hyousen 2023