はたのさえもんのつま 端の左衛門の妻

はたのさえもんのつま(端の左衛門の妻)

予州伊予郡に伝わるもので、明神山に住んでたという大きな山猫。夫の山猫を撃って退治した、三秋村に住む鉄砲の名人・端の左衛門[はたのさえもん]の妻を喰い殺して、そのすがたに化けていのちを狙ってました。

たまたま正体を見てしまった村人の助言で正体を知った左衛門は、いつも持って出る弾とは別にもうひとつ鉄砲の弾を隠し持って仕事に出て、鉄砲の弾が無くなったと思った山猫の隙をうかがって、これを退治出来たといいます。

☆ 莱莉垣桜文 附註
みょうじんやまのやまねこ」とは夫婦で、こちらは雌の山猫。

和漢百魅缶│2022.12.15
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