かじやのこ 鍛冶屋の子

かじやのこ(鍛冶屋の子)

羽前で用いられてた蛇よけのおまじないに用いられてた名前。

「蛇いた、がっさもさ、俺も鍛冶屋の子だもの、鉈も鎌も研いで来た」とか「蛇いた、がっさもさ、俺も鍛冶屋の子だものかながらくずに火ぃつけろ」などと唱えておくと、草むらや山道で蛇に咬まれないといわれてました。

☆ 莱莉垣桜文 附註
「かながらくず」あるいは「かながら」は「かんなくず」のこと。

かじやのむすこ」、「かじやのおとむすめ」や「かじやのこむすめ」と近しいもの。

和漢百魅缶│2022.09.24
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