おがここのつあるきつね 尾が九ッある狐

おがここのつあるきつね(尾が九ッある狐)

しっぽが9本あるという年を経たきつねで、越後の荒浜に棲みついて、里のひとびとを様々に困らせてたといいます。

むかし源頼家[みなもとのよりいえ]が奥州征伐をした帰りの道中、人々の願いを受けてこれを退治したとされます。

☆ 莱莉垣桜文 附註
越後刈羽郡に伝わるはなしに出て来るもので、荒浜にある「狐塚」の由来として語られてます。尾が9本あるという設定部分は、九尾の狐の物語からの影響がつよくうかがえます。

和漢百魅缶│2022.08.29
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