まんじゅうぞう 饅頭象

まんじゅうぞう(饅頭象)

あまいものをこのんで食べる大きな象。お酒をこのんでのむ「しょうじょう」たちとは対となる存在です。

☆ 莱莉垣桜文 附註
酒を好む「猩々」を上戸の代表とすることへの対句として、下戸を代表するものとして「象」を立てる、川柳などでの言葉あそびを基本題材としたもの。

象におまんじゅうが結びついた理由は、日本に渡来した象に真菰・笹葉といっしょに「あんこぬきの饅頭」が餌として与えられてたことや、それに由来して「象の饅頭」という安い菓子が売られたりすることに拠ります。

また、山王祭に象の造り物が出るちょうど次の日が、ご嘉祥(ごかじょう。お城で羊羹や饅頭などのお菓子を拝領する日)であることも結び付けれてるようです。

和漢百魅缶│2022.08.25
Design. Koorintei Hyousen 2022