あかじた 赤舌

あかじた(赤舌)

水不足の季節に、田んぼの水門を舌で勝手にあけてしまったりする妖怪。

河童に似てるけど、あたまの上に皿がないのが特徴で、いつも赤い舌を出してるすがたをしてるといいます。

☆ 莱莉垣桜文 附註
山田野理夫『東北怪談の旅』や『おばけ文庫 たたみたたき』などで書かれてる妖怪。鳥山石燕の画像妖怪である「あかじた」を素材にしたものですが、津軽を舞台とした水争いと水門が勝手に開くはなしそのものは赤舌という要素ぬきで存在したものだろうかと思われます。

赤舌本人は水をのむわけではないとも設定されてます。

石燕の画像要素を踏襲してるようで、そこから完全に分離されても(石燕に一切結びつけなくても)成立可能な要素を持ってるところが、野理夫による画像妖怪を素材とした作品の特徴でもあります。

和漢百魅缶│2022.07.14
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