にっさいちゅう 日再中

にっさいちゅう(日再中)

お日様が、1日のうちに2回も中天にのぼってかがやくというふしぎなこと。南中に至ったはずのお日様がまた東の方角に戻っていって、もう一度南中に向かう動きをしたりします。

燕[えん]の太子丹[たん]が、秦[しん]にとらわれになったとき、「こんな瑞祥がもしもおこったとしたら国に還してやろう」と言われた条件の一ッで、結果的にこれが発生して丹は燕に戻ることが出来たといいます。

☆ 莱莉垣桜文 附註
『論衡』感虚では、天が「丹を救ってやること」よりも「いろいろな瑞祥を起こしまくること」のほうが難しいことなので、このはなしはそもそも虚[うそ]であろう――と述べてたりします。

和漢百魅缶│2022.04.22
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