だんとくせんのかや 檀特山の萱

だんとくせんのかや(檀特山の萱)

家の草ぶき屋根をつくるときに用いるもので、天竺の檀特山[だんとくせん]の萱[かや]であると念じ示すことで、わざわいをしりぞけて、家が長く保つ願いを込めてたといいます。

☆ 莱莉垣桜文 附註
屋根屋の職人さんたちのあいだで唱えられてたりしたおまじないのなかに出て来るもの。「天竺の檀特山の萱なれば葺[ふ]きあう屋根は万代[よろずよ]や経[へ]ん」と唱えるうたなども屋根職人の伝書などにみることが出来ます。

和漢百魅缶│2021.10.26
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