はかばのきのつえ 墓場の木の杖

はかばのきのつえ(墓場の木の杖)

墓場に打ち捨てられてるチョット手頃な長さの木のきれっぱしなどを杖にしてると、化け術をつかって人間に化けてるへんげ動物の言葉が、人間のものではなく、その動物のままの声に聴こえたりするんだソウナ。

昔話に見られるもので、たまたま道の途中の墓場で、そういう木のきれっぱしを拾って杖にしてた旅人が、人間に化けてた浄瑠璃のうまい猫を「あのひとはなんでずっと猫の声で鳴いてるんです」と、たまたま見破ったりする展開がみられるようです。

和漢百魅缶│2021.10.07
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