はつうま 初午

はつうま(初午)

唐[とう]の国に米を盗み取りにいったという馬。泳ぎがとても得意だったので海を越えて、竹筒のなかに米の穂を隠して持ち帰って来たとされます。

長い距離を泳いだために、帰って来たときには疲れ果ててしまい、しにそうになってましたが、そのときに心配した村人たちがつくって食べさせたのが「すみつかり」で、その栄養で本復したため、初午[はつうま]のお祭りのときにはそれを毎年つくるようになったソウナ。

☆ 莱莉垣桜文 附註
武州をはじめ各地で語られる、米づくりのはじまりについての昔話に出て来るもの。初午の日のお祝いの由来に結びつけて語られてます。

「すみつかり」は「しもつかれ」などとも呼ばれる料理。

和漢百魅缶│2021.07.14
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