備州などにつたわるというもので、瘧[おこり]をわずらったひとが出たときは、竈神さまに「おこぜ」を供えて祈ると良いといわれてたソウナ。
☆ 莱莉垣桜文 附註
このことを記してる緒方惟勝『杏林内省録』によると、「おこぜ」は竈神の大好きな魚だからと語られてたといいます。一般に「おこぜ」は山の神が愛好してるとされてますが、それにつながってるものだといえそうです。
瘧疾を治すための俗信には鮒を用いるものがみられ、「かためのふな」や「おいどさまのふな」などがあります。
和漢百魅缶│2020.12.23
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