うめずいき 梅蕊木

うめずいき(梅蕊木)

梅[うめ]の木から生えたばかりの新芽の若いえだのことで、子供の夜泣きがひどいときに、これを部屋の四隅でひゅうひゅう鳴らしながら振ってまわったり、まくらもとにさげておいたりすると、夜泣きの原因をつくってる狐[きつね]たちを追い払えるんだソウナ。

☆ 莱莉垣桜文 附註
豆州などでいわれてるもの。また、重い風邪[かぜ]をひいたときに、おいなりさまを借り受けて来てきつねをこれで叩くような真似をすると良い、といった俗信も遠州などにあり、梅の若い枝と狐の関係はいくつかあるようです。

和漢百魅缶│2020.06.22
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