たましいしか存在してない狐[きつね]や狸[たぬき]の霊は、人間のからだを出入りするときに神経に大きな異常を引き起こすので、そのような霊が出入りするのを止めれば異常症状は失せる、と語られたりしてたソウナ。
☆ 莱莉垣桜文 附註
昭和初期ごろに、除霊をほどこすことで治療をしたりする看板を出してた人などが言いはじめたりした理論。
狐や狸の霊は人間に憑いてるとき1日のうちには必ず、1回か2回、自身の肉体に戻らないと本肉が死んでしまう、というハナシとあわせて語られてて、本体としての肉体のある狐狸は出入りのときに問題が少ないが、肉体のない狐狸は出入りのときに病状が強く出る、という考え方らしい。
和漢百魅缶│2020.05.05
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