津田利信の屋敷に襲来した狐のつかったおばけの一ッ。暑いころに屋敷のひとたちが縁側などで涼んでると、にゅーっと火箸[ひばし]みたいにほそい手だけがのびてきたり、さわってきたりしておどろかしたというもの。
手にさわられた感触は氷みたいにつめたかったといいます。
☆ 莱莉垣桜文 附註 『丹後変化物語』・『丹後国変化物語』に登場する妖怪の一ッ。
和漢百魅缶│2019.07.24 Design. Koorintei Hyousen 2019