ようかいしゅう 妖海鰍

ようかいしゅう(妖海鰍)

からだのとても大きな魚で、これが臨海部に寄せてすがたをあらわしたりするのは火に関するわざわいの前兆だといわれてたりもしました。

☆ 莱莉垣桜文 附註
『癸辛雑識』曰
「壬午歳 忽有海鰍 長十余丈 閣於江浙潮沙之上 悪少年皆以梯升其背 臠割而食之 未幾大火 人以為此鰍之示妖 其説無根」

巨大な図体の魚が寄せるのは火に関する妖怪な兆しであるというおおきな枠組みの考え方は基本として五行志などに存在してたようです。

海鰍[かいしゅう]はくじらの呼び方のひとつ。「かいしゅうぎょ」なども参照。

和漢百魅缶│2019.01.23
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