もらいっびと

もらいっびと

みにくい若い乞食が家に宿を借りに来るというもの。何もせずにただ寝転がってるだけでばくばく飯は食べ、気づくと家の中のあっちこっちにくそをたれてたので困り果てたりしましたが、しばらく何も文句も言わずに置いておいたらいつのまにかどこかへまた旅に行くといって去って行った。

家の者が男のしていったくそを片付けようとすると、くそは全て純金になってた。急いであとを追いかけて連れ帰り、以後は神として家にまつり、繁昌して暮らしたソウナ。

☆ 莱莉垣桜文 附註
陸前登米郡などにつたわる昔話に出て来るもので、かまどにまつる竈神のお面のはじまりとして語られてます。導入部は「ひたきおとこ」とかに近いです。

和漢百魅缶│2018.08.1
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