そうちく 僧竹

そうちく(僧竹)

ある役人が、寺の僧がたいへんな金を貯めてるのを知ってそれを殺し、その金を元手に大層立派な高官に。しかし、数十年後これも高官になってた子供が急死。親戚をあつめてあとつぎを定めることにします。

中にとても聡明そうな幼な子がいたのでその子をあとつぎとしたのですが、聴いてみるとその子は「僧竹」という名で、夢の中に竹をあたまにのせた僧侶があらわれたことから名をつけた、というので大変にびっくりしたというハナシ。

僧を殺したあと、埋めたのが竹やぶだったことがびっくりした原因。男は僧竹をあとつぎと定め、財産をすべて譲ったソウナ。

和漢百魅缶│2018.07.05
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