あずきとぐ 小豆磨

あずきとぐ(小豆磨)

羽前置賜郡などにつたわる昔話に出て来るもので、森に棲んでて「とんかたなたかかた」と音をたてるといいます。

たぬきがこれを起こしてるとされてて、ある年、ものすごい日照りで田んぼに水をいれるのを困ってた男が森で若い女に化けたこれに遭遇。「毎日重箱につめたやきめし(おむすび)を持って来てくれたら、田に水かけをやってやる」と約束。それ以後、重箱を置いておくと水が入っており、おかげで米も実った。女はたぬきの子供たちの食べるおむすびを得るためにこれを持ちかけてたのだソウナ。

和漢百魅缶│2018.06.24
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