ちりゅうのか 池鯉鮒の蚊

ちりゅうのか(池鯉鮒の蚊)

三州の池鯉鮒につたわるもので、むかしこの地をおとずれた旅の僧侶に蚊をよけるための蚊帳[かや]を貸してあげなかったために、蚊がよそにくらべて何十倍もいっぱい出るようになったというもの。

旅の僧侶は弘法大師だったとされます。

☆ 莱莉垣桜文 附註
『甲子夜話三篇』曰
「其祟として至今て蚊甚多ふして他に勝ること十倍 因て蚊帳を設るに一重にては防ぐこと能はず諸人皆帳を二重す」
「大師の祟といふは斉東野人の語ならん」

和漢百魅缶│2017.09.07
Design. Koorintei Hyousen 2017