くつのだいじゃ 沓大蛇

くつのだいじゃ(沓大蛇)

黄石公[こうせきこう]が川に落とした沓[くつ]をひろいに行った張良[ちょうりょう]の前に出現した大きな大蛇。あたまに沓をのせて邪魔をしてきましたが、ついに張良に退治られます。

☆ 莱莉垣桜文 附註
浄瑠璃の『咸陽宮』(1657)に出て来るもの。張良が黄石公の沓をひろって、教えを受けたという故事をアレンジして劇に組み込んだもの。黄石公は観音菩薩の化身として出て来ており、張良に軍学の奥義がしるされた「三略の巻」を授けて消え去ります。

和漢百魅缶│2017.01.04
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