たぬきのきやり 狸の木遣唄

たぬきのきやり(狸の木遣唄)

土州などにつたわるもの。森のほうなどから人間がうたってるのと似たような木遣[きやり]の唄声がきこえてくるというもの。たぬきが人間の真似をして音を発してるのだなどといわれます。

☆ 莱莉垣桜文 附註
似たものには「きつねのうたごえ」などいろいろあります。ことわざとしても「声ばかりで実をともなわない」といった意味合いで「たぬきのきやり」ということばが使われてもいたようです。

和漢百魅缶│2016.12.21
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