ねこまたおおほうし 猫又大法師

ねこまたおおほうし(猫又大法師)

むかし、秋田季隆の息女である比内御前が湯殿にはいってるとたびたび出没したという妖怪。そのたびごとに何だかわからないあやしいものが現われたといいます。

このことを耳にした委隆が娘の着物をきて、変装して湯殿に行くと口が裂けて眼のらんらんとひかる大法師が出て来たので、眉間めがけてひと太刀。家来たちが明かりをもって来ると既にすがたを消していましたが、血のあとをたどってゆくと、深い洞窟の中に年を経たねこまたがいましたソウナ。

和漢百魅缶│2016.07.16
Design. Koorintei Hyousen 2016