にらみあいぼとけ 睨合仏

にらみあいぼとけ(睨合仏)

もともと安置されてた仏像の横に、ほかのところから持ってきた仏像を飾ったら、夜中の内に仏像同士がいざこざを起こして、片方の仏像が朝かならず落っこちてたり転がされてたりしてたというふしぎなもの。別々の場所におまつりしたら解決するなどするソウナ。

信州の小谷村につたわる仏像のはなしでは、むかし廃寺になったお寺の仏像がかわいそうだというのでお寺に持ってきて安置したところ、その寺にもともといた仏像が毎夜これを蹴り落としてたので、別にお堂を建てて別々に安置すると、仏様がにらみあうことは無くなったといいます。

和漢百魅缶│2016.05.17
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