かわのうり 川の瓜

かわのうり(川の瓜)

川の上流からながれてくるというふしぎな瓜[うり]で、よいひとがこれをひろって押し入れなどにとっておいたところ中からは小判などのたからものが、それを真似してやはり川に流れてきたこの瓜を同じように押し入れにいれておいた人があったところ、蛇やら蜘蛛やらおそろしいものがどやどやと出て来てしまったソウナ。

☆ 莱莉垣桜文 附註
瓜子姫や桃太郎の昔話と導入部がおなじかんじですが、おはなしの中心は腰折れ雀などのような実から宝物つぎに害虫が出て来るというかたちのもの。押し入れのほかに箪笥や長持など保管しておく場所はいろいろありますが、これはいずれも桃太郎や瓜子姫にもある展開部分。

和漢百魅缶│2016.05.0
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