うしおに 牛鬼

うしおに(牛鬼)

牛のようなあたまをした妖怪。脚は蜘蛛[くも]のようなかんじになってるのが特徴。

☆ 莱莉垣桜文 附註
狩野の妖怪を描いた絵巻物などに見られる代表な画像妖怪のデザインの一ッ。おなじデザインの別の確認例に「おにぐも」や「つちぐも」、類例には「みっつめうしおに」や「つちくも」や「おにつちねずみ」や「バイオうしおに」なども。

蜘蛛のような感じに描かれるのは、源頼光ら主従の牛鬼退治の物語が土蜘蛛と関連しているものであるところからの合成なのかも知れません。(『土蜘蛛草紙』の大きな土蜘蛛が虎のような顔をしてるように) 各地の昔話や伝説にある「うしおに」や「ぎゅうき」がこのような形で想像されたか牛頭鬼のように想像されたかの明確な違いなどはハッキリしません。

宇和島の「うしょうにん」などはお祭りなどで形づくられた一ッの形態。

和漢百魅缶│2015.10.24
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