さけのみたぬき 飲酒古狸

さけのみたぬき(飲酒古狸)

むかし京のみやこの酒屋にひとりの下女が酒を飲みにやってきたけれど、やたらと犬がその下女に向かって吠えるのでふしぎに思っていたら下女は脱走。逃げ走る下女のかぶりものが落ちると獣の耳があり、古狸が化けてるのだと知れたので打ち殺したソウナ。

☆ 莱莉垣桜文 附註
『看聞御記』の応永24年5月8日の記事にみられるはなし。「抑聞今日一条辺酒屋下女一人来」とあって、一条あたりの酒屋に出たと知れます。

和漢百魅缶│2015.08.09
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