おにのごとくなるもの 鬼の如くなるもの

おにのごとくなるもの(鬼の如くなるもの)

人間たちには姿が見えたり見えなかったりする鬼神の類。人間の知らない自然に対するひみつの対処法などをいろいろ知ってます。

☆ 莱莉垣桜文 附註
鳥居清経の描いている青本『天王寺亀井活鑑』に出て来るもので、ものすごく巨大なせんだんの大木をひとびとが伐ろうとするけれど、次の日になると伐った部分がもとのようにつながってしまい、伐ることが出来ない、と人々が困っていた時に、ある者がこの「鬼の如くなるもの」が夜に木の近くで「伐る時にでた木くずを燃やして、そのあつあつの灰を根本にまいてやればよいものを」としゃべりあってるのを耳にして、これを伐採することが出来た――というくだりに登場しています。

和漢百魅缶│2015.07.06
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