ししょむし 司生虫

ししょむし(司生虫)

筑前鞍手郡の竜ヶ嶽城の井戸にいたというふしぎな虫で、城のぬしでもあり、城をまもってくれてたといいます。

いもりのようなかたちをしてて、城が攻められたりすると進攻を邪魔したり山崩れを起こしたりして敵を排除したりしてくれてましたが、敵方にその根源が井戸のこの虫であると知られてしまい、井戸をやられた結果、竜ヶ嶽城は落ちてしまったといいます。

☆ 莱莉垣桜文 附註
関係性は明確ではありませんが「司生虫」という呼び名は庚申のいいつたえに出て来る「しし虫」などとの関係があると思われます。

和漢百魅缶│2015.05.09
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