はたひろのどくじゃ 二十尋の毒蛇

はたひろのどくじゃ(二十尋の毒蛇)

女の情念や亡霊がなるという巨大なへびの妖怪。

☆ 莱莉垣桜文 附註
物語や浄瑠璃、歌舞伎などに出て来るもの。「はたひろ」という長さをしめす響きはのちに鳥山石燕が機織りと結びつけて「はたひろ」の命名モトとしていると考えられます。

『傾城浅間曽我』曰
「おさんが幽霊現はれ修羅の苦しみをいひ此上は敵を取って見せ申さんとてやがて二階へ行くと見えしが二十尋の毒蛇となり」

和漢百魅缶│2015.05.0
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