ひきがえる 蟇蛙

ひきがえる(蟇蛙)

ある長者の姫君の寝所の下に埋められてしまっていたというひきがえる。出られないために苦しみ、そのため姫君も病になってしまってました。

そこへ何でもかぎつけることの出来るすごい鼻を持ってる男がやって来て、原因を調査。しかし原因がわからず男が困っていると、このひきがえるのたましいが現われて理由を教えてくれます。結果、ひきがえるは掘り出され、姫君の病も回復しましたトサ。

☆ 莱莉垣桜文 附註
御伽草子のひとつ『蛙草紙』にあるおはなし。その後、男はこのひきがえるにほこらを造ってあげたといいます。

床下にいる蛙や蝦蟇や蟇蛙のせいで病に…という型のおはなしの成文化されている古いものです。

和漢百魅缶││2015.03.31
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