くすりやのかぼちゃ 薬屋の南瓜

くすりやのかぼちゃ(薬屋の南瓜)

越後の蒲原郡などにつたわるもの。売り上げ金を狙った男に殺され埋められた富山の薬売りの死骸からニョキニョキ生えて、ものすごく大きな実をつけたというかぼちゃ。

こんな大きなかぼちゃは珍しい、殿様に献上をしたらば褒美がもらえるだろうと考えた男が献上をしたところ、殿様が「どのようなところで穫れたのか詳しく見聞したい」とご所望、男がかぼちゃをみつけたところから、かぼちゃのつるをたどって家臣たちがどこから生えているのか歩いて行ったところ、相当歩いた末に男の家のえんの下にたどりつき、薬売りの死骸が出て事件は露顕し、男は罰せられたソウナ。

☆ 莱莉垣桜文 附註
化けた猫を殺して埋めたらかぼちゃが生えた、といった話と少し似ている昔話です。

和漢百魅缶││2014.11.04
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