へびおなご 蛇女子

へびおなご(蛇女子)

お姫さまのような立派なすがたで山にあらわれたという蛇の化けたもの。ある男に出会って仲良くしているうちに子を宿したので、産小屋を建ててやると「これから子を生みたいと思うが、かならず100日目に迎えに来てけろ」とたのみます。

しかし、どうしても早く顔がみたいと思った男が待てずに99日目に産小屋に行ってのぞいてみると、小屋の中には大きな蛇がぐるぐるぐると自分を「いじこ」(子供を入れて置くかご)のようにまるめて眠ってる姿があったのでびっくり。結局女は正体を見られたことから子供を置いて山に消えてしまったソウナ。

☆ 莱莉垣桜文 附註
陸中の磐井郡などにつたわる昔話にでてくるもの。

和漢百魅缶││2014.09.08
Design. Koorintei Hyousen 2014