にちりんのごときもの 日輪の如きもの

にちりんのごときもの(日輪の如きもの)

加州などにつたわるもので、夜あるいてるとお日様かお月様のような明るいものが空にいつの間にかあらわれて光を発してるというもの。闇夜の時にあらわれて「おや、おかしいな、でも明るいからいいな」と人間が提灯などのあかりを消した途端にこの日輪の如きものもサーッと消えてしまい、進むのに困ってしまった、といったはなしや、月と並んでこれが出てた、といったはなしなどがあったそうです。

☆ 莱莉垣桜文 附註
狸や狐たちのおこなう、月を見せたりする化け術と似たものなのかも知れませんが、正体はよくわかりません。

和漢百魅缶││2014.08.15
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