作州真島郡の河田谷のあたりの谷や山に出た妖怪で、ひとを襲って食べようとしたりしてたようです。
ある男がここをとおったところ、襲われそうになりましたが、たまたまその日、元結[もとゆい]を切らしてたことから、おかみさんが家にあった役行者[えんのぎょうじゃ]のおふだを折りたたんでその男のまげを結ってあげていたため、頭から炎がめらめらっと出て、妖怪を払いのけてくれたといいます。
姿は見えなくて、どんなものなのかはわからないようです。
和漢百魅缶││2014.08.01
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