ままこのかいこ 継子蚕

ままこのかいこ(継子蚕)

上州群馬郡などにつたわるもので、継母に殺されてしまった娘が蚕[かいこ]のはじまりになったというもの。

はじめ、継母によって獅子[しし]のいる穴に落とされたが助かり、次に竹やぶに捨てられたが助かり、また次に舟にのせて流したけれど助かり、最後にぶち殺して庭に埋めたところ、そこから小さな虫がたくさん出て来て、それが蚕のはじまりになったといいます。

☆ 莱莉垣桜文 附註
継母が継子を始末しようとした事がらが、(獅子)しじ、(竹)たけ、(舟)ふね、(庭)にわ、という蚕を育てるときの祝いの休み日の呼び方のモトになった、と語られてたそうです。

和漢百魅缶│2014.06.02
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