あにさまのへび 兄様蛇

あにさまのへび(兄様蛇)

肥前の杵島郡などにつたわるもので、山にすんでる大きなへびが兄弟の兄とすりかわって弟が都へ出ている間に親を鼠に変えてしまい、弟をまるのみにしてしまおうと待ちかまえていたというもの。

鼠に変えられてしまった父と母が、兄の正体をこっそり伝え、弟は逃げ出して菖蒲[しょうぶ]の原っぱにもぐり込んで助かったので、端午の節句に菖蒲を飾るようになったとはなしが付きます。

和漢百魅缶│2013.11.09
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