あめかいおんな 飴買女

あめかいおんな(飴買女)

種子島につたわるもの。子供をお腹に宿したまま死んでしまった女性の幽霊で、夜毎夜毎お棺にいれられた樒[しきみ]の葉っぱを一文銭にかえて飴屋さんを訪れて、一文ずつ飴を買っては、お墓の中で生まれていた赤ちゃんにそれを与えて育てていた、というもの。

☆ 莱莉垣桜文 附註
日本各地にいろいろな形で伝わっているもので、「こそだてゆうれい」のひとつ。お墓の中で生まれていた赤ちゃんが後ちにそのお寺で育てられ立派なお坊さんになった、という展開の話も多いです。この話では六文銭ではなく、樒の葉っぱなのが特徴。

和漢百魅缶│2012.12.25
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