いわおのうえのいぎょう 巌の上の異形

いわおのうえのいぎょう(巌の上の異形)

大きな女の姿をしたおばけで、山の岩肌のところなどに突然現われたかと思うと、そのうちに消えてしまったと言います。

☆ 莱莉垣桜文 附註
『宗祇諸国物語』曰
「一町余り向ふの岩の上に異形のものこそ見えたれ縦へば大さ三尺計りの女の顔うるはしくゑめる髪は赤くして長し肩より下は岩にかくれて見えず」

顔の大きさが三尺くらいに見えたというあたりは「ちょうめんようじょ」と同様のものです。

和漢百魅缶│2011.11.10
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