あやしきろうそう あやしき老僧

あやしきろうそう(あやしき老僧)

素性のよくわからないお坊さんの姿をしたふしぎなひと。むかし京都の愛宕山[あたごやま]にお参りに来た伊藤安次郎に「おもしろきもの見せん」と言って近づいて来て、その後、安次郎がハッと気づいたのは、江戸の浅草の南馬道[みなみうまみち]に空から降って来たあとの事だったトカ。

☆ 莱莉垣桜文 附註
『兎園小説』では文政7年(1824)7月20日の夜、泥ひとつ付いてない足袋をはいてる以外はまるハダカな伊藤安次郎が空からおっこちて来たことを記しています。

和漢百魅缶│2011.03.17
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