そうかくじ 棗核児

そうかくじ(棗核児)

山東などにつたわるもので、子供のないおじいさんおばあさんのもとに現われた月餅[げっぺい]の中の棗[なつめ]の種の小さな男の子。わいろ取りなどをしていた悪い県知事のお腹の中で大暴れをしてこらしめ、最後には種がパリパリっと取れて本当の人間の姿になって、幸せに暮したんだトカ。

☆ 莱莉垣桜文 附註
日本の「いっすんぼうし」などと同じような筋のものですが、退治する相手が悪人というあたりがやや現実主義。

和漢百魅缶│2011.01.14
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