きたいわくらのそうげん 北岩倉の宗玄

きたいわくらのそうげん(北岩倉の宗玄)

清潔で徳が高いことで知られていた僧で、大友家と菊池家の騒動に巻き込まれたときに見初めた唐琴姫[からことひめ]に恋焦がれてしまい、仏壇にその絵姿を貼って「いきりょう」を飛ばすほどの勢い。最後に亡霊となってからは唐琴姫の危機を救います。

☆ 莱莉垣桜文 附註
浄瑠璃の『姻袖鏡』などに登場しているもの。桜姫に恋焦がれて亡霊になる「せいげん」がもとになっています。もともとは唐琴姫が小姓に化けていた姿を見て恋をしてしまったのがまちがいのはじまり。
『姻袖鏡』曰
「三千世界に宗玄が望[のぞみ]といふはたった一ッどふぞ抱て寝て下され」

和漢百魅缶│2010.12.29
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